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社長の言葉


 21世紀の幕が開いて、早や2年がたちました。
バラ色の世紀と期待されながら、時代は混沌、先行きが読めない状態が
続いております。
我々情報処理の業界におきましても、昨年後半、あるコンピューターメーカーの
ダンピングをきっかけに、便乗と思われるものも含めて、値下げ要請が相次ぎ、
一気に不況色が強まっております。
いつもながら、メーカーの節度のなさと身勝手に、憤りを感じつつも
景気とはまさしく気である、と感じさせられます。

 良質なソフトウェアを、安価で提供するのは我々ソフトハウスの当然の使命とは
思いますが、最近ではソフトウェアの他国への外注が増えてきており、
憂いを禁じ得ません。
かつての二次産業の轍を、我々情報処理産業も踏むのか、と思うからです。
国内の空洞化、技術者の養成困難と減少は、国家にとっても、
大きな損失である。と思うからです。

 IT革命も既に一段落した。と言われる今日、次にくるもの、次に取り組まねば
ならないものは、ブロードバンド革命だと思っております。
大量の情報をやり取りする、IT革命の第二段階は、高速情報通信技術、
ブロードバンドを利用したビジネスの展開でしょう。
ハリーポッターという映画、小説が昨年大ヒットしましたが、
まさしく魔法のような商品が開発され、提供されるかも知れません。
そして、魔法のような商品は、世の人々に喜ばれ、大ヒットする可能性が
極めて高いと思われます。
ブロードバンドの活用、利用においては、携帯電話にインターネットを結びつけた
我々日本人の発想が、より、大きく活かされる可能性が、多分に有ります。
日本はブロードバンド革命によって、救われるかも知れません。

 我々ソフトハウスも変わらねばならない、と思います。
ソフトの開発だけでは、これからは不十分で、そのソフトを何に使うか、
と言ったところまで、ビジネスとして捉えてゆかねばならない、と思います。
また、ユーザーの望んでいるサービスとは何かを的確に把握し、提供してゆかねば
ならない、と思われます。
ユーザーと共に育つ、21世紀のナックは、そのような姿勢で参りたい、
と思っております。
今後とも、そんなナックを、よろしくお願い申し上げます。

                               代表取締役 社長 吉岡 滋




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